久々ですわ

7月の空に似合わず、どんよりとした雲が空を包んでいた。
「久しぶりにビリヤードをするんですよ。多分、今年で3回目でしょうね」
そんな言葉を発する年下の彼と、私はビリヤード屋「Masters」に入っていった。店内は、外気と違い、ちょうどよい気温だ。どこかのチェーン店のように「真心たっぷり」すぎて、胃もたれがするような「いらっしゃいませ〜」という言葉は聞こえない。受け付けのカウンターにオバチャンがいるだけだ。まぁ、そちらの方が私もいいのかなと思っている。
とりあえず、2時間ということでゲームをした。私も久々だが、彼も久々のようで、真っ直ぐのショットでも、距離が遠いと外してしまう。私も人の事を言える立場では無いが。
時間までたっぷり遊んだ後、再戦を誓ったのであった。